試飲メモ

自慢じゃありませんが、私の試飲に的外れです。お酒のテイスティングで5種類のお酒を全部間違えたことがあるくらいですから。それで少しでも味覚と嗅覚を敏感にしようと、メモを取るようにしています。ところがコピーライターの看板を泣いてしまうようなボキャブラーの少なさに我ながら呆れています。読むほどのもんじゃありません。私の練習帳です。 


12月18日(日曜日)。印雑焙茶マリコロード。献上加賀棒茶で知られる「丸八製茶場」の秋冬限定のほうじ茶です。6g、260ml、15から20秒と指定されています。茶葉が動きやすくなるように、800mlのティーポットを使いました。抽出時間が20秒なので、緊張しました。香りどころではありません。6gは、計量したときから予測していましたが、やはり、私には多すぎるように感じました。このお茶の特徴は、渋みと後味のすっきり感、と解釈しましたが、いかがでしょう。


11月23日(祝日)。奈良サミットが近づいてきました。我が家の紅茶もサミットを意識して。月ヶ瀬のべにひかりです。茶葉が大きめなので抽出時間を3分30秒にしました。写真のお茶殻は、蛍光灯の影響で黒ずんでいますが、実際は明るい赤で、しっかり開いています。3分30秒で正解。まったく当てにならない私見ですが、和紅茶の香りは「芳香」と「炊きたてのご飯の香り」と「ゴボウの匂い」の3種混合だと思います。で、この紅茶は芳香が完全に勝っています。


11月23日(祝日)。金沢のお茶屋さん「あずま園」の加賀棒ほうじ茶。茎茶を焙じた「棒茶」が金沢では常茶になっています。訪問先で「茶色いお茶」を出されたとしても、あなどってはいけません。金沢の人は棒茶の美味しさを知っていますから、秒単位で抽出時間を調整して淹れた、香り高い棒茶を、そんな素振りも見せずに出してることがあります。


発酵よもぎ紅茶

9月23日(金曜日)。カジハラさんの「発酵よもぎ紅茶」。これはびっくり、濃厚な甘い香りと、ハッカのようなスーとする香りがあります。味わいはきれいで、なんの抵抗もなく、舌の上を滑っていきます。気持ち良いハーブ紅茶です。


青森ごぼうの和紅茶

 

 

ごぼうの乾燥チップと鹿児島産のベニオガタをブレンドしたごぼうのフレーバードティー。面白い試みである。ごぼうの香りがプンプンとするので、炊き込みご飯にしたところ、うまくいった。ところが、本来の使い方であるお茶にしたところ、ごぼうの香りが強すぎて、ひとくちぐらいで終わる。お湯で薄めてみても、味が薄くなっただけで、香りの強さは変わらない。一般論でいうのだが、お茶の香りというのは、微かなもので良いのかもしれない。微かな香りを感じ取るという優越感、というか楽しさもあるのだから。(平成28年8月30日、これはいただきもの、いただいたのはかなり前)


ルワンダの紅茶を初めていただきました。アフリカ中西部、赤道直下の国です。裏ラベルに書かれているように柑橘系の上品な香りがします。香りに引っ張られているのか、爽やかな酸味を感じます。商品説明が丁寧に書かれていて、好感が持てます。ティー・フレンドの英国土産、ありがとう、おいしいです。(H28年8月27日書き込み、いただいたのはもっと前)

 


いただきものの紅茶、ヒギンズのブルーレディーです。WEBで調べたら、フルーツ・フレーバード・ティーとあります。グレープフルーツといくつかのハーブをブレンドしているようです。リーフに混ざってきれいな色の花びらが見えています。いい香りです。私は桃の香りのように感じました。女子の紅茶です。口の中をさっぱりさせます。渋みは少なく、香りのせいか、甘味を感じます。渋みの少ない和紅茶はこの方向に進むのもアリかもしれません。ただ、この紅茶のような「ゴージャス感」を出せるでしょうか。英国王室御用達は無理としても、なんらかの高級感を付加できるかが課題になるでしょう。紅葉(くれは)の岡本さんがバレンタイン・デーに出している「蝋梅の紅茶」には、そのような雰囲気があります。来年の春に向けて桜の紅茶を作ってみましょうかね。(平成28年6月15日書き込み)


考えさせられたこと。国産紅茶に混在している茎の効用について。紅茶に茎が入っていることがどうにも我慢できなくて、時間があれば取り除いています。雑味の原因になると思っているからです。で、ある国産紅茶で茎を取り除いている最中に、この茎はどんな味がするのか気になり始め、どうせやるならと、飲み比べることにしました。写真の上から時計回りに、シルバーチップス(フラワリーオレンペコー、オレンジペコー)、茎や棒、大粒の茶葉(ペコーまたはペコースーチョン)、全て同じ紅茶です。これに熱湯を注いでみました。その結果、この紅茶の欠点と私が考えている青っぽさの原因が「シルバーチップ」にあることが判明。当たり前のことに気づかされたわけです。ついでに書くと、「茎・棒」と「大粒の茶葉」には個性がなくて、増量材の役割をしています。また、この紅茶の場合は「茎・棒」の水色が一番赤くてきれいでした。私の先入観は完全に崩れました。自分の舌で確かめることが大事ですね。(平成28年4月24日書き込み)


ダージリンの緑茶。いただきものです。ごめんなさい、トモさん、今頃飲んでます。入れ方が分からないので試しに。1.5g、100ml、2分間。1煎目はHの鉛筆のようです、硬い線がスーと引かれます。2煎目はBの鉛筆、線が太くなり、旨みも強くなります。3煎目は色エンピツ、やわらかな線で輪廓もボケてきます。なんてうまいこと書いてますけど、これはどのお茶にも共通して言えることですよね。あぁ恥ずかしい。ダージリンの渋みはさほど感じません。(4月16日書き込み)


四万十紅茶、おそらく50年前に作られたもの。「そして渋みだけが残った」という紅茶です。でも不思議なことに「それでも生きている」と感じます。この紅茶は四万十町の茶工場で眠っていました。10年前から四万十の紅茶づくりを手伝っていて、通っているうちに、地元の人が「発見」したものです。発見したときの試飲では「もう紅茶じゃなくなってしまった」という、つまらない感想でしたが、あれから10年、違いがわかるオトコになったのかもしれません。

(3月3日書き込み)


しまんと紅茶(shimanto RED)。

 

ぽかっと空いた時間のような紅茶です。四万十の時間なのかもしれません。開発に携わっているので、どうしても身びいきになります。四万十の「道の駅」で飲むと本当においしくて、ところが、家で淹れると産地の味をなかなか再現できず、水や空気が違うからだと思っていましたが、今回は上手に淹れることができました。

 

facebookにこのことを書いたら、ぽかっと空いた時間のことを突っ込まれました。その書き込みへの返信です(加筆しています)。

 

ぽかっと空いた時間のような紅茶

 

地紅茶を飲むときは産地のイメージをふくらませて味わいます。持っている情報が乏しいこともあって、ときどき、私の想像や期待と違うものがでてくることがあり、気持ちが白紙になります。そんなニュアンスです。あるいは、テイスティングは自分の中にある「言葉」を探す内省的な作業であり、言葉が見つからない状態なのかもしれません。

 

四万十の紅茶は何度も飲んでいるので、味は記憶しているはずなのですが、現地で飲むと、とくに道の駅のレストランで飲むと、失礼ながら、「こんなにおいしかった?」と不意を突かれたような感覚になります。紅茶の専門家でもない顔見知りのスタッフが淹れてくれるのでなおさらです。 

 

ここまで書いて気づいたこと。地紅茶をその土地のイメージに重ねて考えがちになっている自分自身に気がつきます。四万十=清流のように、土地に対して抱いているイメージがステレオタイプであったり、偏っていたりするから、意表を突かれるのでしょう。先入観をできるだけ外して、静かな気持ちで味わう。それが「ぽかっと空いた時間」なのかもしれません。なんとなく話がつながったかな?(3月5日書き込み)

 

 


天の上紅茶。

 

訪ねて見たいと思っているお茶農家のひとつです。ご本人が独特のスタイルで紅茶を淹れているのを嬉野サミットで目撃しました。その方法はいずれ試すとして、私のスタイルで淹れています。飴のような甘い香りと香ばしい焙香。飲み終わったカップからも香ってきます。高温で淹れるべきでしょう。(3月5日書き込み)