日常茶飯事

「日常茶飯事」はブログのようなものです。お茶、お酒、旅行、地域づくりなど、思いつくまま書きます。facebookと連動させることもあります。できるだけ400文字以内に収め、できるだけ写真を添えます。文体は「ですます」と「である」を気分で使い分けます。先月の書き込みは別項目にまとめてあります。

いちごジャム

 

ジャム用のいちご(愛知の紅ほっぺ)を売っていました。日曜日なので作ってみることにしました。ペクチンを使わなくても固まりました。

 

散蓮華(ちりれんげ)

 

知人の娘さんの卒業制作展を見に行った。石川県立九谷焼技術研修所の卒業制作・修了制作展である。会場は広坂の「しいの木迎賓館」。研修所に入所できるのは選抜された人たちばかりだが、卒業制作を見ると、あきらかに力量の差が現れている。続いて修了生の作品を見ると、好き嫌いはあるにしても、卒業生より上手になっていることが分かる。続ければ上達するということだろうか。ついでに展示室の隣にある「セレクトショップGIO」にも立ち寄る。こちらには瀬戸や有田の焼きもの、輪島や山中の塗りものが売られている。卒業制作のような一点ものではない、量産品であるが、使いたくなるものが並んでいる。う~ん、この差はなんだろう。面白くなってきたので、同じ広坂に店を構える金沢漆器の「能作(のさく)」にも行くことにした。そうそう、このナビゲートは女房がやっている。彼女の勧めで最初に能作の2階にあがる。金沢漆器の碗や重箱などが並ぶ。プライスカードを見なくても、漆器から上品な輝きが放たれているようで、門外漢の私でも高級品であることが分かる。続いて3階に上がると、そこは漆芸作家さんたちの世界。茶道具や調度品などの一点ものが飾られ、時間もゆっくり流れているような気がしてくる。そして1階に下りてくると、そこはまるで下界で、日用漆器が並んでいる。この変化がとても面白くて嬉しくなり、お茶漬け用の散蓮華を購入した(写真)。アートな日曜日になった。(3月24日書き込み)

 

日本酒ベースのキュール(3月21日)

 

手持ちの国産リキュールです。紅茶のお酒をつくるときに、資料として購入したもの、といいたいところですが、封を切っていないものもあるので、そのときの気分で買ったものと思われます。

「加賀の紅茶のお酒」は発表会で配った、数少ない「生酒」です。市販品は加熱殺菌し、品質を安定させましたので、うっかり常温保存しても、気がついたときに冷暗所で保管すれば大丈夫です。

久しぶりに飲んだ紅茶リキュールは、色の変化は感じません。やや濁り、ビン底にうっすらと沈殿物があるように見えます。これらは紅茶成分ですから、品質に影響はありません。

飲んでみました。上品な甘みが身上ですね。お酒の香りを押さえたつもりですが、いま飲むと、紅茶感よりもお酒感がまだ強いと思います。酸味を加えるかが課題だと思います。

ついでに、柿のリキュールも試飲しました。能登町内浦の松波酒造のお酒です。私の保管が良くなかったので、ヒネ香が出てしまいました。金七聖子さん、このコメントは届かないでしょうが、ごめんなさい。

甘みが後を引く濃厚なお酒です。それが「柿」だといえばそうなのかもしれませんが、「柿らしさ」ってなんでしょう。ある研修で、紋平柿の商品開発実習の指導をしたことがあります。とりあえず製品にはなりましたが、結局、「柿らしさ」には届きませんでした。そんなことを思い出させるリキュールです。

最後の試飲は「白菊・ピオーネ酒」です。昨年秋に、岡山県高梁市を訪問し、そのときにお土産でいただきました。甘みに酸味が加わった濃厚な味わいです。アルコール度数も高いです。紅茶リキュールは9度、柿は10度、これは13度。香りに特徴は感じません。3本を比較すると、これは飲みやすいとは言えません。

結論的なことを言いますが、私が追求するリキュール(和のリキュール、地物リキュール)は、度数を下げ、気楽に飲める、飲みやすさを優先したい、と思いました。

最後に。写真を見て気がつきましたが、リキュールって陽気ですね、この明るさを強みにしたい。

 

名残のにごり酒(3月8日)

 

暖かくなってきた。廊下に置きっぱなしのお酒を冷蔵庫に移さねば。ところが、冬に買い集めた新酒の本数が多く、冷蔵庫に収まらないものも出てきた。足の早そうなものから飲むことにしよう。

3月に勝山の一本義久保本店を見学したときに、酒蔵の向かい店を構えている蔵元直売店「勝山酒舗」で購入した「一本義・冬のにごり酒・純米・生詰原酒」。

お店の方が最後の一本と言っていた。瓶詰めが3月になっている。冬に搾り、加熱殺菌して貯蔵したものを、順に瓶詰めし、これが最後の瓶詰めということだろう。

にごり酒は搾ったときだけのもの、というのは小さな酒蔵のことで、一本義のような大きな酒蔵では、にごり酒を大量に造り、何回にも分けて出荷できるのだろう。

常温になっているので、氷で冷やしながら飲むことにした。モロミの舌触りが絹ごし豆腐のように滑らかである。ただ、飲み進んでも味が変わらない(気がする)。これが大手のお酒、ということなのだろうか。(撮影は3月7日、書き込みは3月9日)

 

フーデックスで上京(3月4日から6日まで)


月曜の夜に上京し、火曜と水曜は幕張メッセで「FOODEX JAPAN」に参加した。昨年に続き2回目である。今回も四万十ドラマのブースを手伝った。客が来る前に会場を駆け足で見て回った。といっても、全体でホールが1番から8番まであり、私は四万十ブースのある7番ホールを見回っただけである。全部を見たら、駆け足でも1日では無理だろう。それくらいに広大な会場なのだが、小さなショーケースに商品を並べ、年配のおじさんが座っているだけの地味なブースをいくつか見かけた。1日に2万人弱が押し寄せ、早足で通り過ぎようとする人たちの注意を引くには、それなりの仕掛けは必要ではないだろうか。その意味で、四万十にはそれなりの知名度があり、「四万十から来ました」と声を出すと、看板をちらっと見てもらえる。ただ、四万十川の鮎や鰻など「川」のイメージが強いので、「四万十の栗とお茶です」と声を張り上げても、なかなか足を止めてもらえるものではない。そこで試食で注意を引く作戦にするのだが、少量で旨いと感じさせるものでなくてはならない。足を止めさせるにはインパクトが必要だ。でも、ここに並んでいる四万十の商品群は、四万十川に負担(インパクト)をかけないというコンセプトで企画されたものである。東京の現場は考えさせられることばかりだ。写真は夜の東京駅、撮影している人が結構いた。(3月8日書き込み)

 

バンケット(2月28日)

 

クライアントの「総会」に出席した。中堅社員がとても良い事業報告をして、来年度の着実な成長が見込める、クオリティの高い総会であった。終了後に懇親会にも列席した。バンケットのお料理は、ひとつひとつは丁寧に作られているのに、サーブするタイミングが悪くて、というか、社員たちが取引先にお酌しに回るという接待シチュエーションでは、折角のお料理も実力を発揮しようもない。クリエイティブな仕事をしなければならない業界なのに、会社人間の男たちはどうしてお料理とともに会話を楽しめないのだろう。といっている私は、会社勤めに向いていないことを自覚しているのだが。メニューは洋食と和食が交互に出てくる、社用の宴会らしい工夫を凝らした構成(嫌味ではありません、バンケットの方は頑張っています)。私は全部平らげた。(2月28日書き込み)

 

「山下清」展(2月24日鑑賞)

富山県水墨美術館で開かれている、生誕90周年記念「山下清展」を見てきた。貼り絵とペン画が多く、油絵や絵付けした陶磁器もあった。こども頃に描いた貼り絵(主に昆虫を描いたもの)も展示されていた。12歳のこどもの絵を保管していたことに驚かされる。良い先生に出会った、ということだろう。

原画を見るのは初めてある。美術館のガラスケース越しであっても貼り絵の緻密さは伝わってくるのだが、壁に掛けられた貼り絵を10センチくらいの距離で見ると、小さな紙を何枚も重ねて貼り、ニュアンスを出していることが分かる。やはり原画を見るべきだ。

私はペン画よりも貼り絵の方が気に入った。ペン画も細密であるのだが、黒いフェルトペンで白い紙に描いているので、余白というか空白が見えてしまう。それに対して貼り絵はびっしり隙間なく貼っており、そこに何か感ずるものがある。ひたむきさであろうか。
有名な「長岡の花火」(1950年)も良かった。展示されている絵のほとんどが風景画か花などの静物画である。入場券に載せている「自分の顔」は異色であるが、私はこれに惹かれた。1950年、山下が28歳前後のとき作品である。

山下は1950年代(20代後半)に一躍有名になり、1961年には洋行する。このヨーロッパ旅行の絵は素晴らしい出来栄えなのだが、私はあまり魅力を感じなかった。技術的には向上しているのだが、20代の作品にあった何かが抜けてしまっているようで、それが寂しかった。(2月24日書き込み)

 

こだわり食品フェア(2月13日、14日)

 

先週は「こだわり食品フェア」で東京に行っていました。会場はお台場の東京ビックサイトで、私は四万十のブースのお手伝いです。朝9時30分頃、開場前に入場しましたが、ゆりかもめやりんかい線の駅から会場に向かう人の群れに加わり、「あぁこれが東京だ」という感慨を持ちました。たくさんの人がビジネスチャンスを求めて集まってきます。その一方で、展示会場ではブースの展示物に目もくれず、携帯電話で話しながら通り過ぎていく人も大勢いました。人がたくさんいるからチャンスがある、というわけではなさそうです。ビジネスチャンスは自分で探すもの、どこかに都合良く転がっているものではない、ということを改めて感じました。写真は四万十のブース。秋に発売の地栗巻き(栗のロールケーキ)、地栗ロワイヤル(渋皮煮の紅茶シロップ漬け)、しまんとの缶茶をお披露目しました。評判は上々で、商品開発に関わった者として嬉しい時間を過ごすことができました。(2月17日書き込み)

雪だるま祭りと囲炉裏端(H25年2月1日)

 

2月1日、白峰の風一さんに案内していただき、白峰のまちを歩き、夕方は雪だるま祭りを見に行った。積雪は例年の半分くらいとのこと。それでも「流雪溝」を轟音とともに流れる水は、さぞ冷たかろうと思わせる流れの速さであった。白峰のまちは大きな民家や寺院が立ち並ぶ。それらの木造建造物はよく手入れされており、歴史ある山村らしい、機能的かつ美しい町並みを見ることができる。融雪パイプを乗せた屋根もあり、いまの暮らしに適応しようとする試みもなされていた。雪だるま祭りは始めてである。今回の桑島地区よりも、白峰地区の雪だるま祭りのほうが雪だるまの数も訪れる人の数も多いのだろうが、雪だるまとローソクが作り出す「幻灯」の温かさも、その灯りに集まってくる人々の笑顔も、きっとどちらも同じに違いなく、まつりに託す住民の「祈り」に触れられたような気がした。夜は古民家「与平」の囲炉裏端で酒。炭火で厚揚げを焼き、岩魚を焼き、自在鉤に鍋をかけ、ゆるゆると過ごした。(2月3日書き込み)

 

四万十の動き(H25年1月13日)

 

facebookで入手したニュースです。

高知の四万十ドラマの「ひのきのマイ箸手作りセット」が雑誌ビーパル2月号(1月10日発売、730円)の付録に採用されました。たしか一昨年だったと思いますが、同じく四万十の「ひのき風呂」が付録になっていますので、2回目の快挙です。

どのくらいの快挙かと言いますと、ビーパルは約15万部発行していますので、同じ数の箸セットを納入したことになります。他人の懐を覗くのは悪趣味ですが、分かりやすくするために書きます。以下の数字は私のあてずっぽうです。1膳20円で15万膳納品したとして、総額300万円が四万十に落ちることになります。金にならないヒノキの端材が大金を生んでいます。これが四万十ドラマです。

で、私が言いたいのは300万円のことではありません。15万膳の箸をどのようにして12月の納入日までに仕上げたか、ということです。この箸は規格外の端材を使っているので量産できず、文字通り「1セット」ずつ「手作り」しています。

このニュースを発信した道の駅「四万十とうわ」の店長、中野千里さんの書き込みには「地域の大工さんや建具屋さんなど7件ほどで製造。地域のおばちゃんたちが袋つめ」とあります。ここで想像力を働かせてください。7人の職人さんがそれぞれ約2万膳の箸セットを作ったとして、1日1000セットで20日間かかる計算になります。

派手に見える四万十ドラマのビジネスはこのような地道な手仕事に支えられています。大量注文が入ったからといって、量産可能な正規のヒノキを使ったりせず、あくまで端材を使い(なぜなら四万十川に負担をかけないものづくりを提唱しているからです)、地元のおじちゃん、おばちゃんに頼み込んで作っています。こんな割の合わない仕事をしたくないという人も、もしかしたら地元にいるかも知れませんが、四万十ドラマでは黙々と手仕事を続けています。それが中山間地のビジネスなのです。

ちゃらちゃらとコピーを書いて数万円いただいている私などは、こういう地に足の着いた働き振りを見るにつけ、厳粛な気持ちになります。だから、私は四万十通いをやめられません。来週末も高知に出かけ、四万十の皆さんと酒を交わします。(1月13日記録)