みやげ物ノート


ぶりみそ(H25年6月13日購入) 

能登の帰りに道の駅「桜峠」で購入。購入動機は、初めて見たことと、美味しいかも知れないと思わせる「なにか」があったから。

パッケージの特徴は商品名が読めないこと。わざわざ紙をめくらなければならない。それが狙いかもしれないが、パッケージはひと目で分かることが重要であり、これは失敗であろう。

フタの紙を外すと特徴のないラベル。地元産であることが伝わらない。日本海産のブリを使っているのに、ローカリティ、地方色が伝わってこない。「伝統の製法」とのコピーがあるが、それがデザインされていない。

透明瓶で中身が見えるのが良い。フレーク状のブリだと思うが、ピンクっぽく見えるので、内臓も使っているのかとも思う。ピンクが、いいのか悪いのか。

フタを開ける。当たり前だが、魚の匂いがプンと来る。滑らかな舌触り、だが、ブリの繊維質が残る。それがブリの存在感、なのかもしれない。味噌味がやや強い。 

なんで買ったのだろう、と改めて考えてみると、「ぶりみそ」という、シンプルなネーミングに、惹かれるものがあったのであろう。材料名をそのまま商品名にしただけだが、ブリもミソも旨いものであり、その組み合わせが不味いはずがない、と思わせる力強さがある。それをパッケージに反映したらもっと良くなっただろうに。(H25年6月14日書き込み) 


松山鮨(まつやますし・JR松山駅で購入・H25年4月22日購入) 

松山鮨は瀬戸内海で獲れる小魚を寿司飯にのせたちらし寿司。岡山の「ばら寿司」のバリエーションだろうか。ともかく松山には松山鮨があるらしい。

パッケージを点検してみよう。

内容見本の写真が大きく載っている。エビ、サバ、アナゴなどが写っているが、季節によって変化するとのこと。それも一興である。むしろ、いまの季節は旬の○○を載せました、とアピールする手もあるのかもしれない。

道後温泉本館、坊ちゃん列車、子規堂の絵は、松山の名所なのだろう。ちらし寿司らしく、名所をちらしたということだろうが、松山鮨のおいしさを伝える効果はない。

キャッチコピーに「うまいぞなもし」とあり、ちゃぶ台を囲んで松山鮨を食べている夏目漱石、正岡子規、高浜虚子と子規の母の八重が描かれている。サイトで調べると有名なエピソードのようで、松山鮨のパブリシティによく登場するのだが、それ以上の進展がない。だからどうした、と突っ込みたくなる。

で、私ならどうするかというと、たとえば、正岡子規が詠んだ「ふるさとや親すこやかに鮓の味」という句をパッケージに使ったらどうだろう。句碑に彫られているくらい有名なようで、年配者には受けるように思うのだが。 


「旨石」と「柿ごのみ」 

のと里山海道の通行料が無料になった。利用者が増えているという。そこで能登からの帰りに高松SA(道の駅高松)に立ち寄ってみた。売店「里山館」はリニューアルされ、おばちゃん従業員たちも、心なしか張り切っているようで、お弁当のPOPを「この色じゃ目立たないね」などといいながら点検していた。売店は明るくなり、野菜などの生鮮も置くようになった。陳列棚を整理し、回遊性も高まったが、品揃えはというと、地元のみやげ物が貧弱で、オリジナリティに乏しいように思える。要するに、きれいなお店だけど欲しいものがない、ということ。地元の「生菓子」が面白そうなので買ってみた。それを評価してみよう。 


旨石(うまいし) 

ネーミングは「うまいし=おいしいから」に漢字を当てたものだろう。四角いから石に見立てたのかもしれない。私は「碁石」と読み間違えていた。近くに「碁石ヶ峰」があるから、それかと思った。ラベルの藤色が上品である。自生している藤の花を運転中にたくさん見かけた所為かも知れない。ラベルの藤色と菓子の淡い色が調和し、やさしい、かわいい雰囲気を作っている。食べてみた。硬くないので「石」ではない、と思った。ラベルにあるクロユリはなんだろう。石川をアピールするためか。だとすると、デザインが遠回りのように思える。

 

柿ごのみ 

高松の特産品が紋平柿(もんべえがき)であるところから、柿にちなんだ菓子を作ったのだろう。ただ、原材料に紋平柿の表記はない、残念である。ネーミングに訴えるものがない。柿を使っていることがわかるだけだ。パッケージに色気がない。厳重にガードされていて、中身が見えない。そそられない。封を切ってみた。前項の「旨石」と同じデザインなので興味半減。旨石はタネに米粉と山芋を使って蒸した「薯蕷」風なのに対して、こちらは小麦粉と卵を使って焼いた(?)「カステラ」風なのが、違うところ。「柿ジャム」から溢れたシロップが、タネに染み込んでいるが、それは狙いなのだろうか。

(5月16日書き込み)