1月10日(火曜日)。新聞ネタです。7日(土曜日)に開いた「地域づくり円陣」の新聞報道です。地域づくりを始めてから23年になるのに、「地域づくり」という言葉が定着せず、いまだに「町おこし」などに言い換えられています。これは問題ですね。わざわざ「地域づくり」を標榜しているのですから、その定義づけを行い、普及を図らなければなりません。これが今年の抱負になるかな。ちなみに、私が勝手に師匠と仰ぐ早稲田大学の宮口先生は「今の時代にふさわしい価値を地域からつくり出し、地域に上乗せすること」と定義づけています。
もうひとつ新聞ネタ、というか新聞記事「ナホトカ号重油流出事故」から思い出したこと。1997年1月に事故が起き、座礁したタンカーから流出した重油が石川県の海岸線にも漂着し始めたのが、20年前のこの時期です。この週の土曜日に志賀町で地域づくりシンポジウムを開いていて、こんな議論をするよりも重油回収のボランティアに行くべきでは、などと落ち着かないシンポジウムをしていました。このシンポジウムの数週間後に能登の塩田村のある長橋に泊りがけでボランティアに行きました。人生初めての災害ボランティアでした。(1月10日書き込み)
石川地域づくり協会のメーンイベント「地域づくり円陣」を新年早々の1月7日土曜日に金沢市文化ホールで開催いたします。
盛りだくさんの内容ですが、その中に「ちい1グランプリ」という地域づくり活動のプレゼン大会があります。私もそれに出場し、私自身の地域づくり活動を発表します。ぜひ、聞きに来てください。
入場料は1000円です。
当日、受付で入場料1000円を支払うと、「ちい1グランプリ」で投票するボールが手渡されます。「ちい1グランプリ」に出場している団体の活動発表を聞き、その内容に共感できる団体にボールを投票します。すると、団体に対してボール1個につき500円が寄付されます。
この試みは今回が初めてです。地域づくり活動をより身近なものと感じていただくために、活動のプレゼンを見聞きし、気に入った団体や活動を選び、「いいね」の気持ちで寄付をしていただく、というものです。
いかがでしょう、面白い!と思われたら、ぜひ、ご来場を。
以下の文書は、赤須のプライベート・メッセージです。石川地域づくり協会の見解ではありません。
地域づくり円陣は石川地域づくり協会が年1回開催する研修交流イベントです。
例年は開催地の市町と同地区の地域づくり団体と同協会との協働で実施しています。これまでは《エリア大会》の色彩の強いものでしたが、今年度は同協会主導で県全域の地域づくり団体とそれに関心のある県民を対象に《オープン》スタイルで行います。
今年度の地域づくり円陣は「石川地域づくり表彰」「ちい1グランプリ」「地域づくりトークライブ」「交流会」の4部構成です。
その中でも“ちい1グランプリ”という新しいプログラムに今年度は挑戦します。
地域づくり団体がビジョンや活動を発表し、“ちい1”(地域づくり一番)を競うものです。来場者が、共感できる団体に1票を投じて応援し、その1票が寄付金になるものです。
地域づくりはオンリーワンの活動であり、競うものではないとの考え方もあるでしょうが、ちい1グランプリでは、共感を集めるプレゼンテーションに主眼を置くことにしました。
ちい1グランプリに参加することは、地域づくり団体にとっては、賛同者を集めるトレーニングになります。参加者にとっては、1票を投ずることで地域づくり活動をより身近なものと感じることができるでしょう。
このように考え、私自身も「ちい1グランプリ」に出場することにしました。私には大した実績はありませんが、このイベントは実績への応援ではなく、これからの活動への期待であると解釈し、出場を決めた次第です。
昨年夏に当県で地域づくり団体全国研修交流会が開催されました。当県の地域づくり活動を全国の地域づくり仲間のみなさんに見ていただき、地域の課題解決を共に考える機会となりました。
全国大会という大イベントをやり遂げたことをジャンピングボードとし、石川地域づくり協会と地域づくり円陣は、新たなステージをつくる時期を迎えています。私はそれを“当事者意識”と考えました。
当事者意識とは、地域づくり活動を他人事(ひとごと)として遠ざけるのではなく、自分事(じぶんごと)として向き合うことです。
そのためには、しなやかな感性とぴっかぴかの勇気を持つことが必要です。そのように考えたことも、私自身もエントリーした理由のひとつになります。
地域づくりにはいろいろな役割があります。みなさまにも、その役割を担っていただければと思います。
また、ちい1グランプリでは、私が考える「楽しい地域づくり」をお伝えし、みなさまに関心を持っていただけるようにしたいと、プレゼンのプランを練っているところです。
ぜひ、ご参加を。
第33回地域づくり団体全国研修交流会を今年の8月29日(土)30日(日)31日(月)に石川県で開催します。私はこの大会の「実行委員会」のメンバーのひとりで、一昨年からプログラム作成などを準備してきました。当日はひとつの分科会のコーディネートと全大会の一部のコーディネートをします。地域づくりに関心のある皆様のご参加をお待ちしております。このサイトでは石川県の地域づくりの「軌跡」を紹介することで、全国大会の基礎資料にしたいと考えています。
石川県では地域づくり団体の中間支援組織として「石川地域づくり協会」を設けています。県に事務局を置き、県・市町と県内の地域づくり団体とで組織しているものです。この協会が提供する支援プログラムのひとつが「地域づくり円陣」です。地域づくり団体が一堂に会し、地域づくりの様々な課題について議論し、情報交換し、交流を深めるために、年1回、毎年開催してきました。地域づくりの仲間が円陣を組んで語り合うところから、このイベントを「地域づくり円陣」と呼んでいます。また、円陣を組むことが地域づくりの動力(エンジン)となるという意識付けも狙い、このネーミングにしました。
下の写真は、2000年から2014年まで、毎年開催してきた「地域づくり円陣」のパンフレットの表紙です(抜けている年もあります)。始めたころは「地域づくり屋台」でしたが、開催地ごとに呼び名を変え、いまは「地域づくり円陣」に落ち着いています。各パンフレットをPDFでダウンロードできるようにしました。古い資料であまり役に立ちませんが、分科会を企画するときの参考にはなるでしょう。