日常茶飯事(H26年の書き込み)

大晦日のお菓子


十字屋の「胡桃草子・加賀てまり」、最中種の中にクルミの佃煮をいれたもの。紅白を見ながらいただいています。クルミのお菓子をいただくことが、わが家では暮れの定番になっていますが、今年はなにかしら「巡り合わせ」を感じています。


お菓子は美味しければそれでいいのでしょうが、どうしてこれを作ったのだろうと、考えてしまうことが、今年はしばしばありました。


例えば、四万十の清流栗庵の「栗きんとん」のように生産者が作るお菓子と、小松の松葉屋の栗蒸し羊羹「月よみ山路」のように和菓子職人が作るお菓子とでは、栗の扱い方が違っていいのではないだろうか、というようなことを考えるようになりました。素材そのものの味を引き出すのか、素材の持ち味を強調するのか、と言い換えても良いかもしれません。


今年、特に印象に残ったお菓子は、夏は菓遊庵の「蓮根羹」、冬はパティスリー・オフクの「百合根金団」です。どちらも金沢の和菓子屋さんで、和食の材料を使っています。オフクの百合根金団について、私のサイトで次のように書きました。


広坂のPATISSERIE OFUKU(パティスリー・オフク)の百合根金団。これはいいです。洗練というのは、こういうことを言うのでしょうね。百合根という土っぽい材料を使いながら、野趣と品の良さの両方を楽しめました。お正月のお菓子はこれにします。(H26年12月8日)


さて、冒頭の「加賀てまり」は、惣菜を菓子に転換したものだと私は解釈しています。お惣菜屋さんが考えるとお菓子はこうなる、という事例ですね。面倒なことを考えているから、大晦日に、こんなことを書くことになりました。






梅と生姜のジャム

 

梅酒の梅ジャムはこれまでにも作っているので、目先を変え、生姜を使ってスパイシーなジャムに仕立ててみました。なかなかの出来栄えです。

(12月30日書き込み)



休日クッキング


梅酒の梅ジャムをつくりました。休日クッキングです。味噌のようにも見えますが、これが自然な色です。濃醇な甘さに仕上がりました。ややクラシカルな味わいですね。これを二次加工することを考えています。



忘年会その2

 

金沢市の「食のお土産」プロジェクトという事業をお手伝いしています。そのメンバーで忘年会を開きました。このプロジェクトは市内の中小の食品製造業者を対象に、手土産になる新商品を開発するための研修事業。今年は2年目で、8社が参加しています。各社とも新商品はほぼ完成し、来年3月の新幹線開業に備えているところで、研修はひとまず終了。半年間にわたり顔を合わせ、お互いに開発している商品に対して意見交換してきて親しくなっており、これで終わりにするのはもったいない、ということで自主的に忘年会を開きました。事業のコーディネーターとしては、それは本当に嬉しいことで、喜んで参加しました。

会場はプロジェクトメンバーが経営する“ラ・パンテュール”(La Peinture =絵画とかペインティングの意味)。「パリのお菓子屋さん」をコンセプトにしたという、カフェスペースもある小さなケーキ屋さんです。で、フランスではお菓子屋さんが、トレトゥール(traiteur)といって、クリスマスにお総菜の仕出しをするのが一般的とのこと。今回はそのフランスのお菓子屋さんのお料理を体験しました。

お料理は前菜、パン、サラダ、キッシュ、魚、肉、デザートと続くコース。カルテに書かれていない「ベラヴェッカ」という聞きなれないクリスマスのお菓子もいただきました。何種類ものドライフルーツをギュッと詰めた焼き菓子。なんだかフランスっぽい味わいで、得した気分です。ありがとう、進地さん。

来年2月には新商品の発表会を行います。

 (12月10日開催、12月12日書き込み)


忘年会その1

 

お酒の会のためにいつも会場を提供してくれる「座いっく」で、お酒の会のメンバーの“家族忘年会”を開きました。私自身はお酒をやめたのですが、お酒の席には出ますので、この忘年会に参加、久しぶりに酒仲間とその奥さんたちに再会しました。この忘年会の特徴は飲み物もお料理も持ち寄ること。どなたも料理名人なのですが、特にH夫人のシフォンケーキとO夫人の牛のたたきは絶品で、他のメンバーは毎回お料理を変えるところを、お二人のお料理は定番、これがないと始まらない状態になっています。忘年会メンバーには20年来のお付き合いの方もいて、旧交を温めるという言い回しがあるように、「ほっこり」した時間を過ごすことができました。(11月30日開催、12月12日書き込み)


ゆりねきんとん(百合根金団) 


広坂のPATISSERIE OFUKU(パティスリー・オフク)の百合根金団。これはいいです。洗練というのは、こういうことを言うのでしょうね。百合根という土っぽい材料を使いながら、野趣と品の良さの両方を楽しめました。お正月のお菓子はこれにします。(H26年12月8日)



リンゴと生姜のジャム

 

ご近所の農家からキズモノのリンゴを手に入れ、冷蔵庫の中で干乾びかけた生姜スライスを使って、リンゴと生姜のジャムを作りました。バニラエッセンスで甘い香りもつけて、いい出来栄えです。

(H26年11月29日)



金沢の棒茶を陸前高田の仮設住宅で

 

陸前高田の仮設住宅を訪問してきました。石川県の地域づくりの仲間と一緒です。3年前、震災のあった年の秋にも訪問しており、その後の様子を知りたくてうかがいました。「その後を知りたい」のはこちらの事情であり、被災された方には関係ないこと。そんなふわふわした理由で良いのか不安もあったのですが、前回同様、現地の方にコーディネートをお願いしたところ、来てほしいとのご返事をいただき、でかけました。

 

被災された皆さんと会ったのは三日市仮設住宅の集会場です。お茶とお茶請けを持ち込み、それを食べながらお話をお聞きすることにしました。私はお茶の係りです。本来なら「加賀の紅茶」を持っていくところでしょうが、棒茶の方が話も弾むと考えました。また、紙コップでは味気ないので、日用品ですが、九谷焼の湯呑を10客持ち込みました。棒茶はカフェインが少ないので金沢では赤ちゃんにも飲ませますとか、香りを楽しむお茶ですから抽出は30秒ですとか言いながら、皆さんの目の前で棒茶を淹れました。「いい香り」とお誉めいただき、ひと安心。

 

その他にも日持ちするお菓子や漬物、へしこ(鯖の糠漬け!台所を借り、スライスしました、これも旨いと好評)などもテーブルに並べました。写真は「桜餅」を皆さんと一緒につくっているところ(仲間が桜餅キットを用意しました、凄い特技!)。みんなでカラダを動かすと雰囲気も和らぎ、口も滑らかになり、さぁこれからもっと本音のトークを、というところで帰りの時間に。

 

腹八分といいますから、物足りないくらいが良いのかもしれませんが、心を残しながらおいとまを。仮設に集まっていただいた10人の皆様は雨の中を集会所の外に出てお見送りいただきました。励ますつもりで訪問したのが、被災された皆様の温かさに包まれました。ありがたいことです。

 

この一事をもって「お茶のチカラ」を強弁するつもりはありませんが、「お茶」や「お茶会」をこれからもいろいろなシーンで活用していきます。

(6月12日木曜日、陸前高田市、三日市仮設団地を13時から16時まで訪問)

 

 


物撮り

 

 

旅行誌のライターをしていると、ひとりで何役もこなさなくてはなりません。私はもう辞めましたが、奥さんは現役ライター。とある有名旅行情報誌に掲載する、とある和菓子屋さんの紹介記事を書いているところです。持ち帰ったお菓子の商品写真を、彼女が忙しそうなので、日曜日でもあることだし、私が代わりに撮影することにしました。久々の物撮りです。自然光が入る場所を選び、自家製バック紙や自家製レフ板を引っ張り出し、いざ撮影。和菓子の淡い色合いを出せません。プロカメはえらい!(H26年5月18日)


ワサビ漬け

 

 

花ワサビの根っこをワサビ漬けにしました。旨い。貧乏くさいのは分かっちゃいるけどやめられない、これは趣味というより習い性なのでしょうか。それはともかく、自分でつくると、調味料を2、3種類しか使わないため、ワサビの味がストレートに伝わります。漬物などの市販の加工食品には調味料や香料を使ってインパクトを出しているものがありますが、シンプルなホームメイドを食べると、なにが美味しいのか、味覚がリセットされるような気がします。(H26年5月15日)


金沢21世紀美術館

 

旅先で時間が余ったら美術館に行ったりします。アートが好きというわけではありません。それは「まち歩き」と同じで、面白いことを見たいだけです。美術館は面白いことの集積率が高いし、立ちどまって凝視しても誰からも咎められることがありません。

 

というわけで、帰宅途中にカーラジオから聞こえてきた個展の案内に誘われて、金沢21世紀美術館に行ってきました。「レアンドロ・エルリッヒ/ありきたりの?」を見ました。同美術館で一番有名な作品は「スイミング・プール」だと思いますが、それを創ったのがレアンドロ・エルリッヒです。ありきたりの景色を別の角度から見せている、というようなくくりで良いのでしょうか、そういう作品群でした。この個展は写真撮影OKなので試しにとってみたのがこれ、作品名は「リハーサル」です。私はチェロを弾いています。(H26年5月15日)


お酒の賞味期限

 

読む前に添付したPDFを見てください。「日本酒に賞味期限はありません」というメッセージを発しています。

 

秋田県酒造協同組合がつくったポスターです。小売店向けに「返品しないでね」と訴えています。このような物議を醸しそうなポスターをつくった勇気は評価しますが、エンドユーザーもこのポスターを見ることを考えると、もっと丁寧に説明すべきだと思います。

 

秋田も事情は同じでしょうが、石川県では季節感に合わせてお酒を売り出しています。新酒、しぼりたて、生酒、ひやおろし。これらにも賞味期限はないのでしょうか。ことばの厳密な意味での賞味期限はないでしょうが、私はここに挙げた季節商品に限らず、どのお酒にも「飲み頃」があると思っています。

 

飲み頃を決めるのは、基本的にエンドユーザーです。新酒をしぼりたてのときに飲むのも、わざわざ一年間寝かせて飲むのも、飲み手の自由です。しかし、メーカーは、しぼりたての新酒を一年間寝かせて飲んで欲しいとは思っていないはずです。つまり、メーカーはどのお酒に対しても「飲み頃」を想定している、と私は推理しています。

 

「ふなぐち菊水一番しぼり」というお酒があります。駅のキヨスクで良く売られているアルミ缶のお酒です。あのお酒のフタに貼られたシールの裏には次の説明が書かれています。「(前略)製造年月日から二ヶ月程度までは爽やかな新酒の風味があり、六ヶ月を経過する頃には濃醇な原酒の味わいに、八ヶ月から十ヶ月頃にはブランデーに似た芳香と老酒のような枯れた味わいが楽しめます。(後略)」

私の持っている資料が古いので、念のために菊水酒造のサイトでも確かめましたら、「変化する味わい」という項目を設け、次のように書かれていました。

「(前略)フレッシュでフルーティーな旨口が、缶の中で日に日に熟成し、詰めて6カ月を過ぎる頃には濃厚なブランデーのような味わいになり、1年を過ぎると中国の老酒を思わせる味わいへと移り変わる。(後略)」

こういうふうに説明されると飲んでみたくなります。お酒の楽しみ方が伝わる、とても良い説明だと思います。

 

話を元に戻します。賞味期限がない、と突き放すように宣言するのは、メーカーの姿勢として得策とは思えません。お酒の味わいは変化するもので、その変化を楽しみましょう、というメッセージを発信できないものでしょうか。

(H26年3月31日書き込み)

 

 

 

 

ダウンロード
秋田県酒造協同組合のポスター
日本酒に賞味期限はありません、というメッセージを伝えるポスターです。
秋田酒.pdf
PDFファイル 1.6 MB

逃避

 

広告PRが仕事なので、企業のホームページの製作も手掛けている。そうすると、その企業への批判的な書き込みへの対処法も仕事になる。悪意に満ちた書き込みと、その不毛な応酬は、読んでいるだけでエネルギーが奪われていくようで、やり切れない。

会社案内や商品説明などで私が書いている文章を、揚げ足をとったり、裏読みをしたり。こうなると文章表現は無力である。広告表現も信頼関係の上に成立している。

対処法としては、書かれていることの調査が最初である。それが事実ならば、現実面で対処し、バーチャル面(WEB)では静観するしかない。

現実面での対応とは、例えば、間違いを正す、当事者と話し合い誤解を解く、あるいは謝罪する、などである。WEBでの対応は静観するしかない。書き込みは「噂話」であり、それに直対応することは「炎上」を引き起こす恐れがある。

注意事項としては、その企業の社員の意思統一を行うことである。このような書き込みがあることを全社員で共有する。顧客からこの件での質問があった場合の対処法を全員で共有する。書き込みに対抗した書き込みを絶対に行わないことを、その理由とともに徹底させる。

 

うん、ここまで書いても気分が晴れないが、「逃避」はこれくらいにして、本日のやるべき仕事に戻ろう。年度末が近く、どの仕事も締切を迎えつつある。(H26年2月26日書き込み)


石川県観光物産館のリニューアル

 

兼六園下の「石川県観光物産館」(金沢市民はこの表記で場所が分かる)がリニューアルしたので、行ってきた。ちょっとした旅行者気分。館内は明るくなり、見通しも良く、なかなかいい感じである。並んでいる土産物は、当然のことながら、有名店の有名なものばかりで、観光客には便利だが、地元の者にとって目新しさはない。地下一階に「石川県菓子文化ギャラリー」と「太鼓の世界・浅野太鼓」の二つの展示スペースができた。こちらの展示品はコンパクトにまとまっていて、入門編として面白い。この物産館の目玉は「和菓子づくり体験」である。たぶん10年以上続いていると思うが、地元の和菓店の職人さん(本日は芝舟の「小出」さん)の指導で、季節の上生菓子を3個つくる。所要時間は約30分。参加費は1200円だが、買物券500円のおまけつき。和菓子は金沢の魅力的な観光資源である。活用法を考えてみたい。(H26年2月23日書き込み)


店のサイン(看板) 

まちの料理屋さんの店頭に「黒龍・大吟醸」の箱が掲げられていた。お酒を止めたのだから、気にしなくても良いようなものだが、やはり気になる。黒龍は福井県永平寺町の有名酒蔵で、大吟醸ともなると簡単に入手できない。このサインから読み取れることはなんだろう。高級酒を置いている和食のお店ということだろうか。だから、値段もそれなりに高い、とも受け取れる。お酒を飲んでいた頃の私ならマークしただろうが、大吟醸は酒肴を必要としないお酒と気づいてからは、大吟醸を置いていることを重視しなくなった。料理屋さんで気になるのは純米酒のラインナップである。それを見たら、お料理とのマッチングをそのお店がどれくらい意識しているかを、読み取ることができるような気がする。ブランド酒を置いていることは、お店の格付けにはなるだろうが、お店のサインは、お店の考え方を伝えたほうが良いと思う。(H26年2月23日書き込み)


こだわり商品フェア2014(東京ビッグサイト)に参加して

2月12日(水曜日)から14日(金曜日)まで表記の見本市に出店者側として参加しました。広井茶生産組合で商品開発した「紅茶大福」の売り込みが目的です。このイベントには毎年来ており、今年は3回目になります。慣れたとはいえ、やはり「大東京」のエネルギーには圧倒されます。気合を入れて臨まないと、文字通り人波に飲まれてしまいます。幸いなことに今回のメーン商品である「こうちゃだいふく(紅茶大福)」に商品力があり、自信を持ってアピールすることができました。
出店の目的は、新商品の「モニタリング」と「販路開拓」にあります。モニタリングでは試食された人のほとんどが、男女・年齢を問わず、おいしいといい、開発の方向に間違いがなかったことを確認できました。販路開拓は営業担当のこれからのフォローに期待しましょう。
今回もいろんな人がブースの前を通り過ぎていきました。どうして立ち止まってくれないのだろうと、昨年は思いましたが、ひとくちに「食品」といっても、スイーツや飲み物だけではなく、惣菜、パンなど様々なジャンルがあり、来場者もそれぞれ専門のジャンルと目的がある、と考えられるようになりました。それが私自身の収穫。
もうひとつの収穫は全国のお茶仲間と会場で出会えたことです。知っている人の少ない場所で、知り合いと会えるのは心強く、連帯感のようなものを感じました。自分もそのような者でありたいと思います。
帰りに大雪で飛行機が欠航というオマケもつきましたが、意義深い東京出張でした。